世界最大の取引所といわれる、Binance(バイナンス)が発行しているトークンがあります。それがBinance Coin(バイナンスコイン / BNB)です。Binance Coinはほかのアルトコインとは違い、「取引所が発行している通貨」のために特殊な性質を持っていて、国外で今注目を集めています。
この記事ではBinance Coinについて詳細な情報にくわえて、なぜ今からでも保有するべきなのかについて説明します。
目次
Binance Coin(バイナンスコイン)とは
Binance Coinとは、世界最大の取引所であるBinanceが発行している、Ethereumベースの独自トークンです。もともとはBinance内の手数料支払などに使える、ポイント的な役割が主でしたが、特殊な運営方法から投資のために保有する人も増えています。
トークン名称 | Binance Coin ※バイナンスコイン |
単位 | BNB |
発行元 | Binance ※バイナンス バイナンスの取引所はこちら |
開発者 | Changpeng Zha(チャオ・チャンコン) |
所在地 | マルタ共和国マルタ島 |
発行枚数 | 2億BNB |
公開日 | 2017/07/01 |
特記事項 | 手数料割引率は毎年減少する |
以前の所在地は香港でしたが、現在ではマルタ島へと拠点を移しています。そのほかBinance Coinの特徴として、ERC20が使われていることも特徴です。
Binance CoinはERC20トークンで設計されている
Binance Coinで採用されているERC20とは、正式には「Ethereum Request for Comments: Token Standard #20」と呼ばれる、Ethereumをベースとした技術の統一の仕様のこと。これまでは、新規のブロックチェーン技術やトークンが、それぞれでバラバラであったため、様々な面で不便でした。利用者はトークン毎にウォレットを変えなければならないし、取引所もトークンに都度合わせなければならず、決して効率的とはいえなかったのです。セキュリティもよくわからず、安全とはいえなかったのですね。ですがERC20をベースにすることで、利用者・取引所ともに安全かつ便利に使用と取引ができるようになったのです。強固なセキュリティのEthereumをベースにしているため、ERC20に準拠している限りはある程度安全だということでもあります。
Binance Coin(バイナンスコイン)のメリット
Binance Coinを持つメリットについても説明します。大きなメリットは3つ挙げれます。
- Binanceでの取引手数料が安くなる
- Binance Coinは価格が上昇する見込みがある
- リスクが小さい
冒頭で説明したように、もともとはBinanceのコミュニティの中で使えるポイントのような位置づけでした。今もその意味が残っていたり、新たな価値が生まれていたりと、今後も目の離せないトークンです。
Binanceでの取引手数料が安くなる
なんといってもBinanceでの取引手数料が安くなることが、1番のメリットでしょう。世界最大の取引所で、しかも通貨の取扱数も非常に多いことから、本気で仮想通貨で稼ごうと考えたらBinanceでの取引は欠かせません。そして取引に必要となる手数料ですが、取引量が多くなるほど節約したいもの。そこで活躍するのがBinance Coinによる取引手数料の割引です。
Binance Coin(バイナンスコイン)を基軸通貨として決済すると、取引手数料がなんと0.05%まで抑えられます。ただしBinance Coinでの割引にも限界はあり、段階を踏んで割引率が引き下げられる予定です。
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | |
取引手数料の割引率 | 50% | 25% | 12.50% | 6.75% | 廃止 |
手数料の割引が廃止されると、価格も下がってしまいそうですが、じつはそうではない仕組みもあります。
Binance Coin(バイナンスコイン)は価格が上昇する見込みがある
Binance Coinは2017年末の仮想通貨バブル後にいったん落ちてしまったあとも、まだじわじわと値上がりを続けています。週足でみると分かりやすいのですが、約100倍で現在も綺麗に上げ下げを続けながら上昇を続けています。理想的なチャートです。
これだけ国内取引所に流通する通貨が値下がりを続けているのにも関わらずです。それには理由があり、Binanceは半期毎に利益の20%でBinance Coinを買い戻す仕組みがあります。最終的には発行枚数2億BNBのうち、1億BNBが買い戻される予定で、量が減るほど希少性が高まるため、価格も上昇していく可能性が高いのです。今後も新しいサービスや使い方もきっと出てくるでしょうから、値上がりにはますます期待ですね。
バイナンスコインは草通貨の中でもリスクが小さい
取引所そのものが発行しているトークンのため、突然なくなるといったリスクがほとんどありません。それにEthereumをベースとしたERC20トークンのため、完全に独自設計のトークンよりもセキュリティにも強いことも重要なポイント。技術的な問題で価格が乱高下するリスクはできる限り避けるべきです。
Binance Coinのデメリット
ここまでBinance Coinのよいところばかりを説明してきましたが、もちろんデメリットがないわけではありません。その理由がEthereumの周りで動いているサービスに脆弱性があった場合は、そのブロックチェーン上で動作しているBinance Coinも大きく影響を受けてしまう恐れがあるということです。もちろんメリットでも書いたように、Ethereumはセキュリティは非常に高く信頼性のある仮想通貨です。ですが過去にはドイツのSlock itが提供したThe Daoというサービスにあった脆弱性を突かれ、およそ50億円ものEthereumが流出した「Dao事件」が起こったこともあります。
ちなみにEthereumそのもの脆弱せいではなく、Tha Daoの問題であったのですが、似たような問題が起こらないとは限りません。そのような意味では、100%安全だとはいい切れないことがBinance Coinのデメリットだといえるでしょう。逆にいうとこの問題か値下がり以外に、目立ったデメリットがないこともBinance Coinの特徴だといえそうです。
今からでもBinance Coin持つべき理由
ここまでご紹介したとおり、Binanceという取引所と絡めて考えても、Binance Coinは今からでも持っていたい通貨の一つだといえるでしょう。
- Binanceでの取引に使うと手数料が安い
- Binance Coinは価格が順調に上がっている
- 懸念されていた中国政府からの干渉の恐れがなくなった
Binance Coinは単純な節約のため、そして投資のための両方に役立つ通貨です。
Binanceでの取引に使うと手数料が安い
Binance Coinを持つべき理由のひとつが、Binanceでの取引手数料の節約のためです。なぜならこれからの仮想通貨投資には、Binanceの利用が欠かせないから。仮想通貨の取引をするなら、よりたくさんの通貨が取り扱われている取引所を使うのがいちばんです。国内にもZaifなやbitFlyerなどの大手取引所がありますが、Binanceと比べると通貨の数が全然少ない。
それに今でもBinanceには、新しい有望な通貨がどんどんICOしているのです。このようなことからも仮想通貨投資をするためには、Binanceの利用が欠かせませんし、手数料を抑えるためにもBinance Coinの利用は必須でしょう。
Binance Coinは価格が順調に上がっている
Binance Coinは今でもじわじわと値上がりを続けています。単純な需要とともに先ほどの説明どおり、Binance社が四半期毎に利益の20%を買い戻しているという特殊な事情があるのです。この流れは総発行数2億BNBのうち、半分の1億BNBに達するまで続きます。つまりそれまではよほどのことがない限り、Binance Coinの価値はだんだんと上がると予想できるのです。
懸念されていた中国政府からの干渉の恐れがなくなった
もともとは中華人民共和国の特別行政区である香港で設立された組織で、2017年までは所在地も同行政区にありました。そのため仮想通貨に対して取締の目を光らせている、中国政府の規制が懸念材料だったのです。ですが2018年3月24日にマルタ共和国からの誘致によって、マルタ島へ拠点を移しているため、中国政府の干渉リスクはほぼなくなりました。
以前なら「中国政府の干渉によって、いつ口座から通貨を動かせなくなるかわからない」というリスクを抱えていましたが、この問題がなくなったことでBinanceを利用する人が多くなり、その結果Binance Coinの価値も上がっているのです。
Binance Coinのまとめ
Binance Coinは世界で最大の仮想通貨取引所である、Binanceが発行しているトークン。取引所が発行元という珍しい形態であることと、EthereumベースのERC20と呼ばれる規格のために、信頼性とセキュリティ性の両方で安全だといえます。Binanceでの取引手数料の割引に使えるほか、Binance社が毎期買い戻していることから、需要が高まり安定した値上がりも続けています。
つまりどんどん希少価値が上がっているため、バイナンスコインは投資対象としても非常に有望な通貨なのです。これからの仮想通貨取引に欠かせない、世界最大の取引所であるBinanceの利用と、様々な恩恵を受けられるBinance Coinの保有は今からでも検討に値しますよ。
世界最大級の仮想通貨の取引所「バイナンス」への上場を目指す通貨は数多くあります。ひぽたまでも紹介している「m+plusコイン(エムプラスコイン)」や「アームコイン」も上場を狙うICOトークンの1つです。草通貨と言われる、市場価値の低い通貨を早めに仕込んで、何百倍を狙う為のトレードをする場合、バイナンスでトレードする以外道はありません。その際の取引手数料として付与されたり、手数料の節約になるのが、Binance Coin(バイナンスコイン)です。安心、安全の取引所通貨、是非1度取引してみてくださいね。