ママタレントが続々登場してきて人気となっている芸能界。
一昔前までは、ママにもなって子供ができたら人気も落ちてしまうもの。仕事の量も自然と減っていく傾向にありました。しかし現代では違います。
芸能人であり「ママ」でもあることを売りにして、ママタレントとして活躍する女性タレントが増えてきているのです。
「ママタレ激戦時代」が定着してきた最近では、ある「変化」が芸能界でも話題を集めています。
ただの出産ラッシュならよくあることですが、「子だくさんラッシュ」という現象が発生しているのです!
スポーツ紙で次々と「子だくさん」を発表?
今年のスポーツ紙でも、子だくさんの方向が続々登場してきています。
例えば…
「土屋アンナが第4子を妊娠」(スポーツ報知7月7日)
「熊田曜子が第3子出産」(サンケイスポーツ6月27日)
「東尾理子、第3子出産を報告(サンケイスポーツ4月10日)
「辻希美が第4子妊娠」(日刊スポーツ6月15日)
民放キー局の関係者が言うには、
「これまで子だくさんタレントとして有名だったのは、男性ばかりでした」と、最近の女性タレントの多産について驚いた様子を見せました。
女性芸能人で子だくさんで有名と言えば、7人のお子んがいる堀ちえみさん(51)だけ。このため、最近の怒涛のような変化には驚いていると関係者も語っています。
近頃のスポーツ新聞で、「ママタレ」と呼ばれるようになった女性芸能人の代表的な例と言えば、辻希美です。
何と4人目。
44人の女性芸能人のうち、出産した子供の数は平均1.9人。60年代に生まれた女性芸能人は、2児をもつママタレが多かったものの、70~80年代前半に生まれたママタレは、一人っ子が目立っています。
ちなみに85年以降に生まれた「ママタレ」で、子供1人なのは安藤美姫(30)だけです。
このように、子供を何人持つかといった問題は、夫や女性タレント本人だけの問題ではなく、世代差も関係していることがわかります。
また、芸能界で育児や出産に対する理解が深まったことも背景にあるでしょう。
昔の芸能界はとにかく仕事が一番大事。そのため、独身を貫く女性も決して少なくなかったのです。
結婚した場合でも子供は1~2人程度のケースが多く、3人以上の方が珍しいとされていました。
三田寛子さん(52)と花田美恵子さん(49)のお子さんが3,4児というのは、夫が歌舞伎役者と力士ということも大きかったのではないかと言われています。
また、日本は「少子高齢化社会」の典型的な例となり、女性芸能人は一人っ子がメジャーとなります。
最近は子供の数も増えてきているため、現場に小さな子供を連れてくるのも許可されるようになるなど、職場環境がママタレにやさしい環境になってきたことも、最近子だくさんブームにリンクしてくると言えます。
アグネス・チャンが現場に子供を連れてきて話題
1987年、アグネス・チャンが幼い子供を連れて収録に訪れたことが話題となり、中野翠(72)が違和感を表しました。
さらに林真理子は月刊「文藝春秋」に「いい加減にしてよアグネス」と言及します。
林真理子の指摘は文藝春秋読者賞を受賞するほど好評を呼び、反対派との論争も含めて社会的事件にもなったのです。
時代は変わりましたが、問題意識は全く古くありません。現在でも様々なシーンで引用されることがあるくらいです。
芸能界が子育てに理解?
子だくさんのママタレが増えてきたのは、芸能界が子育てに寛容な理解を示すようになってきたことも大きく影響しています。
昔なら、撮影現場に自分の子供を連れてきたら非常識扱いで白い目で見られてしまったでしょう。
それが最近では、撮影中はマネージャーさんが幼児の面倒を見てくれたり、スタッフさんも協力的になってくれます。仕事を成功させるだけではなく、母親としての幸せも大事にしてくれる女性芸能人が増えてきていると言えます。
とは言え、これだけママタレを武器に活躍しようとする女性芸能人が増えている事もあり、ママタレの王座をかけて激しいバトルが繰り広げられているのも事実です。
出産後、一日でも早く芸能界に復帰しなければ、かつてのポストが奪われてしまうという危機感も強いはず。
十分な育休がとれているのも不安なところです。
多産であれば仕事が増えると、計算高く実行した女性芸能人はいません。結果的に自然と子宝に恵まれた女性芸能人は多く、貴重だと判断したテレビ局が仕事を依頼しているというサイクルが、現在できあがってきているのです。