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異例の拡大公開!「カメラを止めるな!」現象がすごい

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映画の冒頭で、監督役が主役の女優役に言う台詞。

「出すんじゃない、出るんだ!!!」

ゾンビに襲われた恐怖を涙で表現する時、涙を演技として出すのではなく、本物の感情として自然に出せ!ということを伝えたかったのです。

「カメラを止めるな!」というフレーズにも同じことが言えるでしょう。

「カメラを止めるな!」異例の拡大公開が決定!

7月29日(日)、「カメラを止めるな!」を上映している渋谷のユーロスペース。

すでに満席だというのに、チケット窓口には長い列ができています。
6月23日には、都内のわずか2館で公開が始まりましたが、「カメラを止めるな!」は、連日満席の大盛況。

その後、8館に拡大しても人気が人気を呼んでおり、今週末の8月3日からは40館以上に拡大される予定です。

さらに7月28日には、全国100館に公開が拡大され、人気絶頂。
この現象は、テレビのワイドショーでも大きく取り上げられているとのことです。
今年2018年の映画業界の中でも、かなりビッグな映画として名が残るでしょう。

わずか2館からのスタートだったのが…

ミニシアター系でロングラン上映された映画では、過去に「ニューシネマパラダイス」が
40週というロングランヒットを記録しましたが、「カメラを止めるな!」の拡大公開は異例のこと。

2016年に放映された「この世界の片隅に」も思い出されます。

「この世界の片隅に」は63館で始まり、2ヶ月近くたってからは116館に拡大されます。
その後200館以上に拡大と飛躍しました。

「この世界の片隅に」と比較してみると、「カメラを止めるな!」は、たった2館からの
スタートでした。
これを考慮すると、このような大幅な拡大公開は劇的な展開です。
想定外の拡大公開となり、アメリカで2015年に公開されたホラー映画「イット・フォローズ」が4館から1600館と、この例に匹敵します。

どうしてこれ程までに「カメラを止めるな!」が人気爆発しているのか…?

言ってみればそこまで話題性のなかった映画が、今はチケットに並ぶ人の大行列ができるほどまでに人気になったのは、どうしてなのでしょうか?

爆発的な人気が広まったのは、「口コミ」の影響もかなり大きいです。

「この世界の片隅に」や「イット・フォローズ」にも言えることですが、「カメラを止めるな!」が特別人気となっているのは、この映画の魅力を表現しづらいところにもあります。

勿論おもしろさの最大のポイントは、これから観ようとしている人にはっきりと暴露しない方がいいでしょう。

実際に映画をみてみないと、口コミやレビューだけではその魅力をなかなか伝えられあにため、まだ観ていない人も作品をつい観たくて気になってしまうのです。

観なきゃわからない…というところこそが好奇心を駆り立て、実際に足を運ぶ観客が増えているのです。

口コミでは、映画の魅力を丸ごと表現したいのに、なかなかしづらいもどかしさが伝わってきます。

SNSやレビューサイトでもそのもどかしい想いは飛び交っており、まだ観ていない人の「観てみたい!」という欲求を刺激しています。

ちなみに観客の指標となるレビューサイトでも、「カメラを止めるな!」はフィルマークスで4.5、Yahoo!映画で4.42(7/30現在)と高得点を獲得しています。

リピーターも続出か?

初めて観に行く観客も多いですが、中にはリピーターも登場しています。
「カメラを止めるな!」は様々なショットが意味を持っており、笑いと興奮を呼び起こします。その後の展開も見逃せません。
映画の中では、「突発性」と「計算された構成」の2点が作品を盛り上げています。

「ソンビ映画を撮っている」状況のアクシデント的、ドキュメンタリー的な突発感、そしてテンポの良い展開。劇場を笑いに包むコミカルなシーン。

そのどれもが相乗効果となって映画のおもしろさへとつながっているのです。

ネタバレは別として、映画マニアであれば、作品の基本情報からある程度作品の構造は読めるでしょう。

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