某テレビ番組をきっかけにして、2012年から6件もの事故物件に住み続けることになった
松原タニシさん。
事故物件に住んだことのない人たちからは、室内は奇麗なの?、心霊現象は起こる?、家賃は安いの?など、さまざまな問い合わせが来ています。
東京、大阪、千葉の事故物件、意外と安くなかった!
事故物件とは病死や孤独死など何らかの事情があって、部屋の中で亡くなった人が出た物件のことです。
人が亡くなったということで気分的にも暗い感じがしますし、実際住んでいたら霊が出てきそうな予感がしますよね…。
事故物件のイメージは言うまでもなく悪いです。
当然人気は落ちるため、家賃を安くしている場合が多いだろうと想定できます。
しかし、実はさほど安くはなかったのです。
SUUMOジャーナルが行った2018年の事故物件に関するリサーチでは、家賃が思ったよりも激安ではなかったことが半明します。
例えば本来毎月20万円だった物件が、半額の10万円まで落ちることはまずないと言います。
事故の分安くするとしても、1~2万円程度。
築年数が古ければ3~5万円程度安くなることがある程度。
事故物件だからといって、大幅な値下げはあまりしていないのです。
ただし、初期費用の敷金・礼金に関しては0円にする場合は多いです。
お金がなくてとにかく安い物件に住みたいという人や、変わった経験をしてみたいといった人にとってはまさにぴったり。
夢があって住むところはこだわらない、外で仕事に打ち込みたい、家に帰って寝るだけの生活という人にとっては、事故物件でもたいして気にならないのではないでしょうか。
部屋にいる時間が長くて癒しの空間にしたい場合は別ですが…。
事故物件で心霊現象は起こる?
事故物件は亡くなった人の霊がとりついていそうなイメージですが、実際住んでみて心霊現象が起こったケースはあるのでしょうか?
松原タニシさんは、自身が事故物件で体験した心霊現象をトークや著書で話していますが、
全てリアルな話なのでしょうか?
尋ねてみると、本当にあったことだと言います。
「本に書いてあることやライブで話している事は、実際にあった出来事です。
といっても、明らかに奇妙な映像が撮影できて証拠があるとか、変な体験ばかりしたというのは最初の1件だけです。
それ以降の部屋は毎日変なことが起こることはありません。
ただ、霊感強い人は僕の部屋に入りたがからなかったり、僕自身が体調を崩すことはありました。」
奇怪な音が鳴ることがあっても、実際毎日暮らしていると慣れていってしまうようです。
「はじめの1週間は、あ、暮らし始めて今日でやっと1週間だなって意識するんですけど、2週目以降はカウントするのをやめて、変な音が鳴っててももうええわ!ってなります。」
ちなみに多くの心霊現象を経験したといっても、実際に人の霊を「見た」ということはないそうです。
だからこそ松原タニシさんは、一度幽霊を見てみたいと話しています。
事故物件を選ぶ時に注意するべきポイントは?
一口に「事故物件」といっても、事故の内容はさまざまです。
自殺や他殺、孤独死や老衰などが例として挙げられますが、内容が比較的軽度であれば事故物件に住んでもいいと考える人が半数に上ります。
例えば事故の中でも病死や自然死は、他の事故と比べるとまだ我慢できる範囲だという人が多いです。
ただし他殺や自殺の場合、住んでもいいと答える人は3割にも届きません。
事故物件に住む上では、何か注意点はあるのでしょうか?
「部屋の中で自殺するケースは珍しくないですし、住んでいるうちに慣れてきます。
自殺の場合は死後比較的早く発見されるケースが多く、部屋の状態もそんなに悪くなりません。
ただし孤立死の場合、死後の発見が遅れてしまう場合が多く、虫が湧いたりしてひどい臭気が漂う事もあります。
勿論脱臭しますが、それでも限界があるので、なかなか選んでくれる人は少ないでしょう。
そして一番気を付けなければいけないのが他殺です。
犯人が逃亡中の場合、犯人はその部屋の場所を知っていることになるため、戻ってくることがあり得ますと、リアルな実情が聞けました…!