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新車からマフラーが消失!あえてデザインを見えなくするメーカーの目的とは?

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車で言う「マフラー」とは排気管の一部であり、消音効果もあるため、「サイレンサー」と呼ばれることもあります。
車のリアバンパーの下にある金属製の太い装置で、種類によって大きさや形が異なります。

マフラーを見せないのもデザイン

あえて見せないマフラーも、デザインの1つ。
最近、自動車を後ろから見た時に、マフラーがどこにあるのかパっと見ではわからないいような車種が増えています。

マフラーが見えないのは、端が地側に向いたマフラーがついていて分かりにくくなっているからです。

マフラーがバンパーから少しはみ出ている車もありますが、車体の下を見ると確認できる場合もあるのです。

水平な形をしたマフラーであれば、バンパーに切り欠き部が設置されることがありますが、下向きのマフラーにはそのような切り欠きはありません。

このような車種は、ミニバンや軽自動車まで幅広い車に見られます。

マフラーはデザイン重視?

自社モデルの多くにマフラーを採用しているダイハツによると、マフラーは意匠性や見た目を重視しているとのこと。
機能面を重視しているためにつけているわけではないのです。

スポーツカーは比較的排気量が多く、目立つマフラーを配備していることが多いです。
ダイハツでも「コペン」のようなスポーツタイプの軽自動車では、音にもこだわっており、あえてマフラーを「見せる」デザインにしています。

マツダ担当者:「マフラーを見せることは、スポーティなイメージをアピールする手段にもなる。」

マツダの車の中で最もベーシックなモデル「デミオ」は、円筒形のマフラーがしっかり確認できるようなデザインです。
しかし全てではなく、例外もあります。

「アクセラ」でもハッチバックはマフラーが出ていますが、ハイブリッド車を含むセダンは、下向きの見えづらいマフラーです。

マツダ担当者:「ハッチバックとセダンは別物なので、リアエンドのデザインも異なっています。
ハッチバックはスポーティさが出せるマフラーを強調していますが、セダンのリアデザインは優美で上質なイメージを優先させています。」

近頃のマツダの車種は、「魂動」(こどう)と呼ばれるデザインを採用しており、強い生命力や躍動感を表しています。
リアエンドのデザインは、車として「表現したいこと」によって変わると言います。

マフラーを目立たせたいというリクエストもあります。
マフラーはその車のリアデザインに大きく影響してくるパーツなのです。

これは自動車メーカー側だけではなく、顧客にとっても同様です。
自動車マフラーの業界団体・日本自動車スポーツマフラー協会によると、一定のユーザーは、見えにくいマフラーをあえて目立たせたいというニーズを持っているとのことです。

例えばトヨタのフェルファイア、アルファードなど、下向きの純正マフラーでも比較的外から見えやすい大きなマフラーがついている車種では、車体の左右に2本ずつマフラーを出して見映えがするようにオーダーする顧客もいます。

後付けマフラーということですね。

後付けマフラーが短くなっているのは道路運送車両法の保安基準が原因?

後付けマフラーも、以前と比べると少し短くなってきています。

どうしてかというと、道路運送車両法の保安基準で、「外部突起」に関する基準が導入されたためです。
具体的には、「フロア・ライン」から10mm以上突き出ないようにと定められています。
リアバンパーを真上から見た時、バンパーは曲線を描いているため、外側に出っ張っているところと引っ込んでいる部分に分かれます。
以前までは、マフラーは出っぱている部分まで伸ばせたのですが、現在は大体のところ、マフラーの位置から車外への突出を「10mm」までと推奨されているのです。

要するに、長いマフラーは車検に通らなくなっているということです。

1つの表現手段としてマフラーを強調するにしても、メーカーも顧客側も、このような基準を満たした上で個性を発揮しようとしているわけですね。

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