AKB48前代未聞のセンター不在！未完成のミュージックビデオが公開される?

2018年6月に開催された「第10回AKB48世界選抜総選挙」の結果を反映した53枚目のシングル「センチメンタルトレイン」のミュージックビデオとアートワークが、8月23日に公開されました。

今回の総選挙で見事1位に輝いてセンターを務めるはずだった松井珠理奈は、体調不良によって長期休養に入ってしまったため、なんと不参加。

センターが欠けたフォーメーションでのミュージックビデオとなっています。

松井珠理奈が出演する予定だった部分は、CGやコンテでなんとか加工し、未完成作品としてユーチューブでも公開されました。

松井珠理奈が復帰した後、再編集を行った完全版を公開する予定です。

松井珠理奈、過呼吸でダウンか

松井珠理奈は、6月16日に催されたナゴヤドームでの総選挙当日、午前中から行われたコンサート中に過呼吸のような症状で倒れてしまいます。そしてスタッフに抱きかかえられながら退場しました。

ステージに復帰して開票イベントにも参加したものの、翌日の17日には、19日の生誕祭は体調不良のため中止となってしまいます。

その後もイベントでの欠席が続き、7月17日にしばらくの間休養することが公に発表されました。

テロップで未完成作品だということを告知

発売元はキングレコード。
ギリギリまで粘ったものの回復の目途が立たなかったことからも、8月3日に「苦渋の決断」により、センター不参加でリリースに踏み切ることとなりました。
公開されたミュージックビデオも、映画冒頭にこのようなテロップが出るようになっています。

「本作品は、センターを務めるSKE48松井珠理奈が体調不良のため、不参加になっています。

このため、松井珠理奈の出演予定シーンには絵コンテやCGイメージを使って表現しています。」

絵コンテには「放浪息子」、「青い花」、「こいいじ」などの作品で有名な漫画家・志村貴子氏が描き下ろし、緻密なタッチで松井珠理奈の表情の変化が描かれています。

ミュージックビデオは、ダンスシーンとドラマパートから構成されています。
舞台は付属女子高併設の女子大です。

宮沢賢治の小説「風の又三郎」からヒントを得て、風のように出現し、風のように去って行った転校生との触れ合いを、おセンチに描いています。

ドラマパートで出てくる会話のシーンでは、総選挙で2位を獲得した須田亜香里、3位の宮脇咲良のナチュラルな表情も映し出されています。

作中に1カットだけ入っている松井珠理奈の絵は、2011年2月に発売された20thシングル「桜の木になろう」MVのシーンで、まだあどけなさが残る13歳の頃の笑顔が弾けています。

須田亜香里、松井珠理奈の幻が見えた…？

須田亜香里は、

「ダンスシーンを撮影する時は、後になってCGで珠理奈さんを表現できるようにと、
振付の先生に松井珠理奈さんのポジションに立ってもらい、撮影方法を工夫した。」と話します。

「今回、このミュージックビデオをみて、私はまるで幻想のように、そこにいないはずの松井珠理奈さんの姿が見えて、目を疑ってつい巻き戻して確認してしまいました。」

ミュージックビデオを手掛けた高橋栄樹氏のコメント

今回、ミュージックビデオの監督を務めたのは高橋栄樹氏です。
48グループだけではなく、これまでにも数多くのミュージックビデオを手がけています。
そんな高橋栄樹氏は、今回異例となったミュージックビデオ作りについて、このように語っています。

「前代未聞でした。監督生活は長いですが、今回のような未完成作品は、一度も撮ったことがありません。
選抜総選挙で戦い抜いてきたメンバー、そして投票してくれた皆さんが、参加して本当に良かったなぁと思えるような作品をこころがけて作りました。

未完成という印象で定着してしまうビデオかもしれませんが、個人的には、これも一つの完成型だと感じています。」

松井珠理奈が復帰したら…

キングレコードでは、もしも松井珠理奈が元気に戻ってきたら、ミュージックビデオを再編集して、完全版を新たに撮り直す予定だと話します。

CDを買ってくれたお客様には、シリアルナンバーで完全版が視聴できるようなシステムにできるようにすると説明しました。

ジャケット写真も初回限定盤Type-Aのみ、松井珠理奈のビジュアルが入っていないという
前代未聞のジャケットになっています。
松井珠理奈が回復して戻ってきたら、松井珠理奈の画像をいれて改めて製作し直すと言っています。