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苦手な人ほどうまくなる英語「グロービッシュ入門」の感想

投稿日:2018年10月14日 更新日:

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苦手な人ほどうまくなる英語 グロービッシュ入門の感想

英語と別の言語を比較したところ、最も英語との共通点が少なく遠い位置にある言葉が日本語という話を聞きました。つまり日本人の英語が苦手になる理由として、文法などの言語体系による差も関係があると考えることができるのです。とはいいましても、苦手を苦手のままにしておくのは国際化社会である現在において不都合な状態です。

そんな人たちが注目しそうなタイトルの本「苦手な人ほどうまくなる英語 グロービッシュ入門」というものがありました。苦手な英語をこれで克服できる・・・となりますと、幅広い年代の人たちが欲しがりそうな本ですが・・・?そんな「苦手な人ほどうまくなる英語 グロービッシュ入門」がどんな本だったのかの感想となります。

まず「グロービッシュ入門」の内容について

この本はグロービッシュという特殊な文法を使った英会話方法を紹介しており、その勉強法を分かりやすくまととめている教科書といった内容になっています。押さえておきたい表現や英会話でのコミュニケーションのコツといった実戦的なアドバイスも掲載されており、極めて効率的なグロービッシュ習得ツールとなっています。

英会話を書物のみで習得するのは非常に困難なのですが、この本では音声ファイルも用意されているので、書籍だけでカバーしきれないリスニング能力を高めるのにも有効な内容。まさに使える英会話習得を目指して作られている本であり、英会話が苦手な人にこそ相応しいと言える内容です。

「グロービッシュ入門」の内容は正しいか?

さて「苦手な人ほどうまくなる英語」というタイトルとなっています。その仕組みになっているのが、グロービッシュ英会話法の特徴である「能動態のみでの会話術」というものです。つまり自分からイニチアシブを取って相手の会話をさばくことに特化した特殊な言葉使いの本ということです。

その特殊なスタイルもありまして、このグロービッシュという文法を習得するには、わずか1500単語程度の暗記で英会話が可能となります。英語が苦手な理由として、単語がなかなか覚えられないといった理由で悩んでいる人にとっては、まさに苦手でもうまくなれる英会話術であるといえるでしょう。

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「グロービッシュ入門」の感想について

「苦手な人ほどうまくなる英語 グロービッシュ入門」ですが、苦手がうまくなるという状態にはなかなかならないものです。それを可能にできる可能性を感じたのが「グロービッシュ」という文法のいい意味でのズボラさだと感じました。きっちりとこんな言葉使いをしろではなく、意思が相手に伝わればいいという会話の成立のみに重点を置いているのがグロービッシュというものなのです。

グロービッシュでは「一文に使う英単語は15種類まで」というルールがあります。これは延々とした長文を考えたくないといった人の理想的なズボラ英会話術といえるものでしょう。文章というものは、長文化すればするほど文法チェックの箇所が多くなり複雑になるものです。その点で会話をコンパクトにまとめているグロービッシュは、一見ズボラでいい加減な言葉に感じる専門家も中にはいるそうなのですが、それにはそういった理由があるのです。

英語に対する苦手意識を失くすためには、まずは会話できるという実感が無いと難しいと私は考えます。まずとにかく外国の人としゃべる手段がほしいのでしたら、このグロービッシュを使えば確かに習得は早そうです。

どうして日本人は英語が苦手になってしまうのか?

問題としまして、日本人独特な英語への苦手意識の話です。これには個人的にいろいろな要因が重なった結果であると感じています。最初に説明した文法上の日本語と英語の差の開きも習得難度を高めている理由だと思うのですが、まだまだ思い当たる理由は考えられます。

まずひとつ挙げるのであれば、「日本人にとって英語はペーパーテストである」という点です。つまり英語がしゃべれるための授業ではなく、学校評価を高めるための物差しになっているのです。・・・これって目的と手段が逆転していると思いませんか?

なので日本の英語教育は、細かい部分の間違いをチェックするのが主流となります。実際の英会話において、細かな間違い程度では意味がおかしくなるケースは少ないのです。堂々と間違えることが出来ない授業、これでは英語が苦手になって当然です。

もうひとつ理由を挙げますと、「日本は島国で諸外国と比較して他言語に触れる機会が少なすぎる」という部分です。これは悪い意味でのガラパゴスだと感じています。子供時代に英語を耳にする機会が多ければ、それだけ英会話内容も頭に張りやすくなるものですが、日本においてそれはまったく期待できない環境といえるでしょう。

もしもグロービッシュのような単純なメカニズムでも会話できるということを子供の頃に実感できれば・・・日本人に英語が話せない人はいなくなるかもしれません。そんな自由さをグロービッシュという英会話法から感じ取りました。

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