現在NHKの朝ドラとして放送されている「まんぷく」は、慣れるまでに違和感があった人も多いでしょう。
しかし、毎日観ているうちにすっかり馴染んで、物語に引き寄せられるようにして毎回楽しみに観るようになった人も多いはずです。
安藤サクラ主演の「まんぷく」では、ヒロインが愛しの夫を「萬平さん!」と連続で呼ぶセリフが印象的です。
夫の才能を信じて、メンタル的にも経済的にも支えて全力を尽くす妻を、見事に演じきっています。
しかし、放送当時は、どうしてこの古風な妻を安藤サクラが演じることになったのか、疑問を持っていた人も多いでしょう。
安藤サクラについて
安藤サクラは、 奥田瑛二と安藤和津の娘として、かなり恵まれた人生を送ってきました。
大胆さと心の闇を両方持った役柄が似合う2世女優ですが、個性的でもあり、ただ美しく着飾っただけの舞台ではなく、いかにやさぐれるかが、安藤サクラ流の演技力の見せ方です。
「見た目を武器にしない」という独自の路線
容姿を武器に成功している女優は数多くいます。
しかし安藤サクラは、自らの容姿の限界にすでに気がついており、容姿で勝負をしようとしていません。
見た目を武器にしている女優は、いわば着せ替え人形のようなもので、人生勝ち組の女性しか演じられない人材が多いです。
そういった女優と同じくらい、若さや美貌が売りにできない女優も多いです。
しかしながら、安藤サクラはひと味違っています。
確かに、安藤サクラも若さと美貌を売りにしているわけではありません。
しかし、演じられる役の幅が非常に広く、映画だけでなくドラマ界でも活躍できる人材なのです。
若さと美しさを武器にしていないのに、なぜ人生勝ち組のような女優に見えるのでしょうか?
おうちホームステイで英語を学んで映画も英語で。
美しくはないものの強かに生き抜く役が似合う
何度も言いますが、安藤サクラは見た目で勝負していません。
周りだって、ドラマや映画に安藤サクラを起用するにあたり、少しでも美しく見せようなんて考えていないでしょう。
それよりも、安藤サクラが扮する役の、「キャラクター」の方が重要なのです。
安藤サクラはこれまで、美貌などなくても、社会で勝ち抜こうとして、よその男も寝とるようなやさぐれ、アバズレなど、問題の多い女性も演じてきて、見た目を武器にしていないものの、強かで賢い女性がまさに似合います。
例えば、安藤サクラが出演した映画「その夜の侍」では、やさぐれているものの、陽気で若干クレイジーなお嬢役が印象的でした。
妻の死からなかなか抜け出せない男と対照的に描かれており、さらにその魅力が引き立つようでもあります。
さらに別の作品では、同僚の女性の彼氏を寝とるちゃっかりした女性を演じました。
また別のた作品では、不倫でどん底まで傷ついたヒロインの友人を演じており、コロコロと意見画変わり、今の世の中を映し出すような役どころでした。
安藤サクラが脇役として出演してきた作品では、色を添えるというよりかは、墨を添えるというイメージがあります。
演じてきた役どころが善人ばかりではなく、正しい道からズレているリアリティが、視聴者の脳裏にも焼き付いてきたのです。
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昔は好感度も低かったのが…
NHKの連続テレビ小説で今は活躍しており、他にもCMやドラマに引っ張りだこの安藤サクラの近況。
しかし、これまで決して好感度の高い女優ではありませんでした。
むしろ、美人とは言い難いし、今風の顔とも違っています。
とっぴょうしもない言動もあって、親の七光りで出させてもらっているあまあまの2世タレントで苦手…という声もあったほどです。
確かに、個性的なしゃべり方や、今時の顔ではないところなど、好みが分かれるかもしれません。
場合のよると、安藤サクラの、作品での脱ぎっぷりの良さややさぐれ感が気にいったという人もいるでしょう。
そして今はNHKの連続テレビ小説「まんぷく」で活躍中。
今月3月で最終回を迎えてしまいますが、セリフや設定は、安藤サクラ向き。まさに安藤サクラのために作られたドラマという気がしないでもありません。
脚本自体もいいのですが、安藤サクラの持ち味を存分に生かせるようになっています。
セリフやキャストもいいし、優しい嘘で子供たちを包みこむ人間的な暖かさもドンピシャです。
最終回に近づくたび、涙するシーンが増えてきそうな予感。今後も目が離せません!