女優の広瀬すずが主役を4月1日スタートのNHK連続テレビ小説「なつぞら」の第1話が終了しました。
ご覧になった方なら分かるでしょうが、NHKの連続テレビ小説では初となる、全編アニメーションで描かれたオープニングとなり、本編にもアニメーションが挿入されていました。
タイトルバックを手掛けたのは、平成生まれの若手アニメーター・刈谷仁美さんで、キャラクターのデザインや演出、オリジナルデザインを全部担当しました。
プロデュースしたのは舘野仁美さんです。
舘野仁美さんは、1987年~2014年までスタジオジブリに在籍しており、「となりのトトロ」が誕生して以来、「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」「思い出のマーニー」など、数多くのジブリ作品の動画チェックを行ってきた実力派のプロデューサーです。
本日から始まった「なつぞら」のアニメーションも、1960~1970年代の日本のアニメーションに、かなり似たテイストになっていました。
タイトルバックのテーマは「小さな冒険」
「なつぞら」の公式ガイドブックによると、タイトルバックは、ヒロインの「なつ」と、可愛い動物たちの「小さな冒険」がテーマになっています。
90秒の動画に対して描かれた絵は2100枚以上にもなり、劇場版アニメのクオリティを裕に超えています。
また、本日公開された第1めの本編は、戦争孤児だったなつの思いだしのシーンがアニメーションによって描かれるという、かつてない斬新なアイディアを見せました。
舘野仁美が代表を務めるササユリに加え、東映アニメーションも、なつぞらの制作に関わっています。
アニメシーンの挿入は引き続きあるため、今後もアニメーションのクオリティに大きく期待できます
「なつぞら」は、節目となる100作目を記念する連続テレビ小説となり、脚本家の大森寿美男さんの原作です。
なつぞらのストーリーは?
広瀬すずが演じるヒロインの奥原なつは1937年、東京で生まれた設定になっています。
奥原なつは大空襲を何とか生き延びたものの、両親を戦争で失ってしまいます。
兄の咲太郎(さいたろう)と妹・千遥(ちはる)とも別々になってしまい、父の戦友だった柴田剛男に、一人だけ引き取られてきます。
その舞台となるのが、北海道の十勝地方です。
柴田家の家業は酪農で、奥原なつも手伝うようになり、次第に戦争の傷も癒えていき、本来の明るさを取り戻してきます。
北海道の移民第一号でもある柴田剛男の父・泰樹から、開拓者精神と共に、人生のおいて重要なことを学びます。
高校卒業後、アニメーションの世界にハマっていく
高校を卒業すると、奥原なつは上京します。
そして当時、「漫画映画」と呼ばれ、草創期を迎えていたアニメ業界に夢中になっていきます。
画家志望の友人・山田天陽(てんよう)から教えられながらデッサンの腕前を生かし、自然の中での磨かれたセンスを発揮していきます。
染谷将太も出演
これは4月1日にわかったことですが、俳優の染谷将太さんも、なつぞらに今後出演することが分かりました。
染谷将太にとっては、今回が初めての連続テレビ小説出演となります。
意気込みについては、
「この嬉しさをかみしめています。」
と、コメントしています。
染谷将太は、これから登場するアニメスタジオ「東洋動画」で、奥原なつの後輩になる神地航也を演じます。
神地航也は画力が抜群で、自分の興味ある分野の話題になると、話が止まらなくなる熱いキャラクターです。
新人ながらもハッキリとものを言い、周囲を圧倒していきます。
固定概念に捉われず、独特の発想でアニメの表現をしていき、革新的な存在とも言える人物を演じます。
染谷将太はアニメーション編から登場する予定で、優れた画力をもつ神地航也を演じることについては、
「なつぞらという作品の中で、神地航也という素敵なキャラクターを演じられることを光栄に思います。日々、ありがたく撮影に励んでいます。主人公のなつの成長や、日本が誇るアニメーション映画を構築した人々の奮闘の日々、あの時代にしかない、きらめきやエネルギーが、伝わってくるようなドラマです。自分も今から仕上がりが楽しみです。」
と、神地航也を演じること、そしてなつぞらのストーリーがどのように仕上がっていくのか、心待ちにしている様子でした。
広瀬すずのプロフィール
生年月日:1998年6月19日(20歳)
出身地:静岡県静岡市清水区
身長:159cm
血液型:AB型
芸能界に入るきっかけとなったのは、スカウトです。
姉の広瀬アリスが専属モデルを務めていた雑誌「Seventeen」のイベントに母と一緒に行った時、フォスタープラスの社長から声をかけられ、芸能界に入ります。
2012年には、ミスセブンティーンにも選ばれています。