アイドルと言えば若さも重要ですよね。
アイドル業界で言えば、25歳はもうオバサン。この年齢になった頃から卒業を真面目に考えるアイドルもいっぱいいます。
アイドルの定義で明確に年齢は定められたいないものの、暗黙の了解で若いのが前提となっています。若いというのは10代~20代前半というのが暗黙の了解でしょう。
特に女性アイドルは男性アイドルと比べて新鮮みに欠けてしまうと人気はガタ落ちしやすいです。
初々しくてフレッシュな方がアイドルっぽさが出ます。
年齢を重ねるにつれて、アイドルたちは卒業して次のステップへと入っていこうと考えるのが一般的です。
しかしそんな中で、43歳でもアイドルを名乗り現役を貫いている女性アイドルがいます。
それが1996年にメジャーデビューを果たした森下純菜です。
43歳でもとことんアイドルにこだわり続ける理由について聞いてみました。
アイドルである自分が大好き!
森下純菜がアイドルになったのは1994年です。
この頃から本格的にアイドルとして人前に露出するようになりました。
当時はまだ10代で、姉と一緒にアイドルグループ・CoCoや、水野あおいを応援していました。
フリフリでキュートなコスチュームに身を包んでステージで踊る彼らの姿を見て、自分もいつかあのようになりたい!と夢見るようになります。
そして思い切って高校生の頃、憧れていた水野あおいが所属していた事務所に履歴書を送ります。
面接に進み、2週間後にはクラブチッタ川崎でのアイドルライブに出演することに!
それから多様なオーディションやライブにエントリーし、さほど苦労せずにもスイスイ進展していきました。
バラエティ番組「夢がMORI MORI」のオーディションを受けた時も結果は不合格だったものの最終選考まで残り惜しいところまでいきました。
1996年にはCDデビューもしますが、そこからの道のりは最初ほどスイスイは進まず、言ってみればいばらの道でした。
当時事務所を代表する人気アイドルだった水野あおいは2000年に引退します。
そして事務所は経営不振に陥るようになります。
当時の森下純菜は25歳で、周りの友人たちも次々に結婚をし始め、自分はいまだにこんなことをしていていいのだろうか…という葛藤もあったと言います。
しかし不安がありながらも、当時大好きな芸能活動を引退するまでにはなかなか踏み切れなかったと言います。
事務所の方針が変わってこれまでと同様の活動はできなくなってしまい、台湾で活動し、雑誌のグラビアやテレビ出演などマルチに活動するようになります。
タレントとして2年ほど活動するようになりましたが、当時の活動は自分が本当にやりたい方向性とは違っていました。
しかし自分の中で、求めてもらえるのであればこういう形で表現するのも有りかなと、前向きに捉えるようになったと言います。
タレント活動を通して、視聴者にいかに自分をアピールするかという見せ方についても学べたと言います。
本来は自分のやりたいことではなかったものの、タレント経験があったからこそ、ファンの声援を浴びながら歌い続けることができたと考えています。
そしてファンの前で歌うことこそ本当の自分の夢だと気付いたのです。
その後、森下純菜は事務所を移籍し、アイドル歌手としての道一本に絞ります。
多少の紆余曲折はありましたが、やはりアイドルを続けることを選んだのです。
アイドルにこだわり続ける理由は?
どうして今でも現役でアイドルでいることにこだわっているのかというと、次のように回答しています。
森下純菜:「アイドルが大好きで、アイドルでいる自分も大好きになったからに他ならないです!」
デビューの時から幅広い世代のファンたちに支えられていた森下純菜。
今は40代の同世代を含め、50代~の男性ファンが多いです。
初めてステージに立ってからは25年以上が経過しますが、最近にアイドルに多い危険な想いはしたことがないと言います。ファンに恵まれているのも大きいと話しています。
ファンとの距離感を詰めすぎない
現代は、SNSなどのツールを通して、これまで以上にアイドルとファンの距離感が近くなってきています。
昔はアイドルと言えば手の届かない存在でしたが、今はブログやインスタグラムなど、ファンがいつでもアイドルの私生活を覗くことができ、より身近な存在に感じるようになってきています。
森下純菜もSNSを通じてプライベートを公開することがあれば、ファンと直接触れ合うイベントも開いています。
しかし森下純菜のファンである40~50台の男性ファンは、アイドルと言えば雲の存在ということを実感させられていた時代の人たちです。そのため、そこまで森下純菜のプライベートを求めておらず、森下純菜もさほど私生活を暴露していないと言います。
よく芸能人が自宅を公開している写真も見かけますが、森下純菜は家の中の写真をアップすることもなく、生活感を出さないようにしています。
ファンと近づきすぎず、あえて距離感を保つというのも、現役アイドル・森下純菜の美学なのでしょう。