2018年3月末、有働由美は「組織を離れる決断をいたしました」と、8年勤めたNHKの情報番組「あさイチ」で突然の退局報告をしました。
あれから1年経ち、ジャーナリストとしてあちこち飛びながら国内外を取材しつつ、日本テレビ系の報道番組「news zero」のメインキャスターも担当することになった有働由美。
目次
今だからこそ話せる「NHKを辞めた本当の理由」とは何だったのでしょうか?
その先に見える有働由美自身の世界観や思い描いている未来のイメージとはどのようなものなのでしょうか?
アナウンサーもハマるフルーツ青汁とは?
27年間いたNHKを卒業してから1年。改めて、卒業した理由は…?
「1つは年齢的に管理業務を任されることになった時、自分としてはもっと現場で働きたい!と思ったことです。
もう1つは、何をやるにしてもNHKの枠で考えてしまう自分に違和感もあったからです。
NHKという組織の目線のみで、これをしてはいけない、こう考えなくてはいけないという枠、制限みたいのができてしまいました。
それだと視野が狭くなってしまい、このままでは組織目線でしか物事を捉えられないアナウンサーのままで終わってしまうと考えたんです。
「あさイチ」のキャスターを担当していた時も、自分は今どう思うかより、組織の一員として何が言えるか?
ということを優先しているような気がして、自分を抑えているような感覚に違和感を覚えました。
取材現場でも同じです。
個人的にはもっと突っ込んで取材したいのに、「NHKとしてこれ以上は踏み込めない」とか、震災報道にしても、当初は取材した瞬間だけを切り取って伝えていました。
でも自分の中にわだかまりがあって、そのうち自分が伝えたいことと組織の価値観とのぶつかりを、ぶつかりとすら思わなくなってしまったんです。
自分自身が組織に合わせて思考を制限していたということに気づきました。
その時ふと思ったんです。
NHKに入局したばかりの時は、何をしても上司や先輩の怒られていて、なんでそんなこと取材したんだ!
と言われる日々でした。
でも今は誰にも怒られなくなっていたんです。
どちらの時期の方が楽しいかと天秤にかけてみると昔の方だし、当時の方がいろんなネタをつかんでいたように感じます。
知らないことを自分なりに必死に追求していくのが、報道の醍醐味でもあります。
その感覚を取り戻すためにも、NHKを卒業してもいいのかなという結論に達しました。」
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そもそも報道を目指したきっかけは?
「小学校4年生に遡ります。
第2次オイルショックの後、省エネのために学校の教室の電気を消していた時があったんです。
でも大阪の繁華街はネオンがギラギラしていて。
どうして繁華街は電気を消さないのだろう?と理由が知りたくて、「毎日小学生新聞」の編集部に電話したら丁寧に解説してくれました。
その時、私もこういうことを解説できるような人になりたい!と思ったんです。
小学校では壁新聞の製作などもおこなっていました。
当時から自分が興味を持って調べたことを誰かに伝えたいという気持ちが強い子でした。
おもしろいことがあるよと聞くと、一目さんについていって、家に帰ったら母に自分が見たことを詳しく伝えていました。
NHKに入社した頃も同じです。
道を歩いていて何か面白いものを発見したら、近所のインターホンを押して、
「すみません!
表にあるもの見せてもらってもいいですか?」と取材していました。
住民の方から怪しまれて、本当にあちうはNHK職員なのか?と問い合わせの連絡が入ったこともあるそうです。
でもそこから意外な生の情報が聞けたりするんです!
ラジオの番組製作の仕事をもらうと自分が納得できるまで徹底的に取材を続けます。
たった3分のために何日かけてるんだ!と上司に怒られてしまうほどでした。
これまで自分が知らなかった新たな価値観に触れる、事実を知るっていうのが本当に昔から好きだったんです。
そして自分が納得できるまで追いかけていました。
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フリーになって1年が過ぎましたが、感覚は取り戻せてきましたか?
「NHKを辞めてすぐ青森から茨城まで10日間かけて車で回っていました。
その時、自分は昔からこうして人の話を聞くのが好きだったなぁ」と思い出したんです。
取材旅を開始した頃は、何の肩書もない自分に戸惑ったことがあります。
NHKですが、ちょっと取材してもよろしいですか~?とも言えないし、すみません、有働由美ですが…とも言いにくい。
NHK社員を名乗れないので、無視されたり忙しいからと断られたりしたことも、何度もありました。
個人として、相手と同じ目線にならないと駄目だと気付いたんです。
自分が身に付けている仮面やよろいみたいのを1つずつ外していって、4日目にようやくコミュニケーションがスムーズにいったんです。
失礼しまーす!ご迷惑だと思うんですけど私NHKをやめちゃって…。フリーターだから何の得にもならないんですが、勉強させてもらえませんか?と言いながら現地の人と交流できるようになっていきました。」