吉岡里帆と言えば、映画「パラレルワールド・ラブストーリー」が公開中で、今のりにのっている旬の女優さんですよね!
「パラレルワールド・ラブストーリー」は東野圭吾の小説を実写化した作品で、複雑な物語に構成されていて、出演する側もついていくのがやっとだと振り回されるような内容です…。
しかしそれが本作品の特徴でもあります。
吉岡里帆の役どころは?
「パラレルワールド・ラブストーリー」で吉岡里帆が演じるのは麻由子という女性です。
真由子は2つの世界でそれぞれ違う恋人と時間を共有する、秘密を持った女性です。
森義隆監督は「パラレルワールド・ラブストーリー」のポイントは「不安定さ」にあると言います。
不安定でグラグラしているロマンスこそが、作品の一番のテーマだと話しています。
吉岡里帆にとって、演じる役に対しても確かなものがない現場は、かなり難しかったのではないかと言えます。
森監督の演出も、徹底的に役と向き合うことに重点を置いていて、そこに一切の妥協はありませんでした。
これまで数多くの映像作品に出演してきた吉岡里帆が、精神的にも追いつめられたという撮影現場です。
撮影は苦しいこともたくさんあったと話しています。
俳優という仕事は「心の葛藤がなければできない仕事」という気持ちを前提に、演じ方に悩みながらもしっかり前向きに進むことを決意したのです。
吉岡里帆、「パラレルワールド・ラブストーリー」についてのコメント
吉岡里帆は映画「パラレルワールド・ラブストーリー」について次のように語っています。
吉岡里帆:「これまで経験したことがないような現場でした。」
それでは、そんな難解な映画に出演するにあたって演じる時の原動力はどこからやってくるのでしょうか?
いつも朗らかな笑顔で周囲を幸せな気分にしてくれる吉岡里帆の、元気の源について伺ってみます。
いろんな経験は血となり肉になって、自分自身に吸収されていくものです。
しかし吉岡里帆は性格的にも、大変なことがあってもすぐに忘れてしまうとあっけらかんとしたポジティブな性格です。
大変な出来事に衝撃を受ければ受けるほど、抜けてしまうというお気楽な性格だそうですが、これは物事をいつも悲観的にとらえてしまう人にとってはかなり羨ましいことなのではないでしょうか。
吉岡里帆:「忘れられるということは前に進めるということです。
経験してきたことは普通、自分の自信になると思うのですが、それすら忘れちゃうので、頑張って積み重ねてきた感覚はないです。
だからこそ常に新しい経験をするかのようにドキドキしてしまいます。
できるのかな?という不安がわいてきちゃうんですよね。
お芝居に対して怖いと思う事は、実は自分にとって原動力でもあるんです。」
羨ましい!と憧れる嫉妬も原動力の1つ
さらに、もう1つ吉岡里帆の原動力になっているのが、相手を「羨ましい」と感じる嫉妬にあると言います。
例えば「パラレルワールド・ラブストーリー」では、宇多田ヒカルの「嫉妬されるべき人生」がテーマソングとして起用されています。
吉岡里帆は、「麻由子の気持ちとすごくリンクしてたんです!」と、歌詞に共感できる部分が多かったことを明かしました。
吉岡里帆:「嫉妬って、ものすごいエネルギーになりますよね!」と、気持ちを込めて語っていました。
吉岡里帆:「物事を俯瞰して見てしまうとつまらなくなってしまう。
嫉妬心があるからこそ頑張れるんだと思います。
私はルーニー・マーラという女優さんに憧れているのですが、「ドラゴン・タトゥーの女」を映画館で観た時、え!この人だれ!?というくらい衝撃を受けたんです。
これまで知っていた彼女と全然別人に見えて驚いてしまいました。
作品が始まった瞬間から確実な演技。
女性ならではの力強さや色っぽさを全部さらけ出している大胆な演技に、私は魅了されてしまったんです。」
いつでも新鮮な気持ちで作品と向き合う!
キャリアを着実に積み重ねていても、吉岡里帆は常に緊張感を持ち、ひたむきに作品に取り組みます。
以前経験したことをリセットして0から始めるフレッシュさをいつも持ち続けているからこそ、型にハマることなくのびのびとした演技が魅せられるのではないでしょうか。
吉岡里帆の新たな魅力が堪能できる「パラレルワールド・ラブストーリー」、おすすめです。