7月から始まった月9ドラマの主役は上野樹里。
月9に挑戦するのは約13年ぶりです。
初回が放送された7月8日は、視聴率が13.7%と好スタートをきりました。
目次
「監察医 朝顔」のストーリーは?
「監察医 朝顔」は、上野樹里が演じる監察医の娘が、ベテラン刑事の父親(時任三郎)と一緒に遺体の謎を解き明かしていくミステリーです。
月9には珍しい真面目な物語ですが、一方で、同じ芸能界からは「ずるい!」という嫉妬の声が飛んでいます。
「のだめカンタービレ」のヒロインのキャラクターそのもの
上野樹里が月9に主演するのは、2006年の「のだめカンタービレ」以来です。周囲から変態と言われるくらい破天荒で天才的なピアノの技術を持つヒロインを熱演しました。
しかもそのヒロインの個性派、上野樹里が持っているキャラクターそのものです。
女優としてシリアスな役からコミカルな役まで幅広く演じられる実力派で、まさに上野樹里も「天才」肌なところがヒロインと共通しています。
その天才的なキャラクターも武器として、数々の役を勝ち取ってきた上野樹里ですが、それにも関わらず、2013年に月9に主演してからはずっと遠ざかっていました。
月9はここ1年かけて視聴率を取り返してきている
月9と言えば最近視聴率が低迷していることでも心配されていましたね。2018年1月期に放送されていた「海月姫」では平均視聴率6.1%というワーストを記録!
その後2018年7月期から5作品連続で初回視聴率は2桁に巻き返してきています。
「監察医 朝顔」は、前作「ラジエーションハウス」の初回12.7%という数字を1ポイント上回る結果になりました。
なぜ同業者から「ずるい!」と言われてしまうのか…
どうして今回、「監察医 朝顔」の配役がズル過ぎるという声が出ているのかというと、NHKの朝ドラでお馴染みのキャストを複数起用しているからです。
確かに、「なつぞら」の北海道編でイケメン俳優吉沢亮の父親を演じた戸次重幸は、時任の上司役に扮しています。
ヒロインのなつ(広瀬すず)が暮らしているおでん屋の女将で元ダンサーの山口智子は、上野樹里の上司役として好演しています。
山口智子は「ロングバケーション」に出演して以来、月9出演が23年ぶりになります。サバサバした主任教授は「なつぞら」の女将の役どころとほとんど同じです。元々山口智子はこのようなサバサバした役が多かったのでそこまで特別ではないですが…。
「監察医 朝顔」は1話で完結するドラマですが、東日本大震災で母親が行方不明になったまま…という背景もあります。
原作は「監察医 朝顔」と同じタイトルの漫画で、原作では阪神淡路大震災ですが、設定を少し変えています。
上野樹里が演じるヒロイン朝顔は、花の実家を訪ねた時に被災し、今もトラウマになっていることが初回で描かれました。
あれから8年が経過し、被災地の復興を風化させないためにも、「監察医 朝顔」のドラマはいいタイミングで放送されることになったと言えます。月9にしては真面目な雰囲気ですが、被災も題材にしていることからも、軽いタッチはいらないのでしょう。
上野樹里がこのドラマでどれだけ好感度を得られるのか、目が離せません。