夏休み明けは若者の自殺者が増える傾向にあります。
まさに8月27日という夏休み明け直前に、はるな愛(47)が、学校がしんどくてたまらない若者にメッセージを送りました。
はるな愛も中学生の頃いじめを受けていた
はるな愛本人も、幼いころから自分の性別に違和感を抱えながら生活していました。
中学生になると自分らしいというのがどういうことなのか分からなくなり、いじめのターゲットにされたこともありました。
しかし、今日LGBTと呼ばれる人たちが前向きに活動していることを知り、だんだんと自分らしさを取り戻すようになってきました。
そのうちいじめもなくなってきて、学校という狭い箱にとらわれる必要はないと考えました。
学校でしんどいことがあれば他の居場所へ避難するよう若者にアドバイスしています。本当の世界は自分たちが思っているよりずっと広いんだということを強調しました。
はるな愛が自分の中学生時代を振り返る
はるな愛:「中学の時は学校も友達も怖くて嫌々行っていました。
物心ついた時から女の子になりたいと思っていましたが、中学に入学した時は、親の言う通り男らしくしていました。
でも違和感があっていつもビクビクしていたら、いじめの対象にされてしまったんです。
校庭にラインを引く石灰を口の中に突っ込まれたり、掃除の時間になると蹴られる、殴られるなど暴行されました。
周りも見ていましたが見て見ぬふりでした。
先生に相談したら、「あなたにも悪いところがあるんじゃないの?」って言われ、全然味方になってくれなかったんです。
親には心配かけたくないので話せませんでした。
自分は何のために生きてるんだろう?と、本気で命を絶とうと考えたことがあります。
歩道橋から飛び降りようとしたこともあります。
頭を何度も壁に打ち付けて死のうとしたこともあります。
その時は当然出血しました。
中学2年生の時、母親の知人とショーパブに行く機会があったんです。
そこではニューハーフのお姉さんたちが楽しそうに過ごしていて、自分は一人じゃない、居場所がある!と、心の拠り所を見つけたようにホっとしました。
それからは自信が持てるようになって、自分らしくいられるようになりました。
そうするといじめもやんだんです。」
はるな愛「学校以外のところにも居場所はあるはず」
はるな愛:「今振り返ると、あの時自殺していないで本当に良かったです。
おいしいものを食べたり好きな洋服を着たり、こんなに充実した明るい日々が訪れるなんて、当時は思ってもいませんでした。
孤独でつらい気持ちは私も経験しているのでよく分かります。
でも、自分の居場所は学校だけじゃないんです。
学校がしんどいなら別の場所を居場所にすればいい。
本当の世界はもっと広いし、絶対自分に合う居場所があるはずです。嫌な事があったらその分いいことも待っています。
死にたくなる程ツライ時は、心配かけるから…とか気を使わず、誰でもいいからSOSを出してほしいです。
それこそ私みたいにパブにいるニューハーフのお姉さんでもいいし…。
自分の知らない人だっていい。ホっと安心できるような場所を1つでいいから学校以外に見つけてほしいです。
先生や親御さんなど、周りにいる大人も自分のことで手いっぱいで、子供がSOSのサインを出していても気づかないことがあるんです。
でも子供は成長が早く、心の変化も急激です。
帰宅が遅い、ボーっとしていることが多いなど何かいつもと違う元気のない様子を見かけたら、手遅れになる前に子供と向き合ってほしいと思います。」