Perfumeが結成から20年を迎えました。デビューしてからは15年が経ち、世界最大級の音楽イベントでも多くの人を沸かせてきました。
常に挑戦し続け、自分たちのかっこいいベストな形を追求してきました。
Perfumeがステージに上がった瞬間、後方から大波のように観客が前方に押し寄せてきました。ステージからみると観客が隙間なく広がっています。目の前にも遠くにも人が敷き詰められるように見えます。それくらい人気のあるPerfume。
3人は視界いっぱいに広がるこの光景をみて、ゾクゾクと高揚したのは言うまでもありません。
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世界的規模の「コーチェラ・フェスティバル2020」にPerfume登場!
4月21日、Perfumeが出演した音楽フェスティバルは、「コーチェラ・フェスティバル2020」です。アメリカのカリフォルニア州インディアの砂漠地帯で毎年催されている世界最大級のイベントです。
Perfumeの他にもマドンナ、レディオ・ヘッド、コールドプレイ、プリンス、ポール・マッカートニーと、世界でも名高いアーティストたちが集結しました。
コーチェラ・フェスティバル2020は2週間にわたって同じラインナップで開催されました。Perfumeは4月14日も参加し、メディアと観客両方を盛り上げました。
Rolling Stone誌の「コーチェラ・フェスティバル2020」で「見るべきベスト16」にも選出されたほどです。翌週の4月21日には、Perfumeの3人を一目見ようと全米から音楽ファンが集まってきました。
コーチェラ・フェスティバル2020に参加するアーティストは、アメリカの各都市を廻った上でフェスティバルに登場します。Perfumeにとってもこれは初の試みでした。
しかし自分たちを成長させ、さらなる挑戦に挑むためにも予定を調整して見事盛大なツアーにこぎつけたのです。
Perfumeが完全アウェイで20周年にふさわしいスペシャルイベントに挑戦
日本でPerfumeを知らない人は少ないです。しかしコーチェラの場合はどうでしょうか?
コーチェラの観客の中には、Perfumeのパフォーマンスを初めて見るという方ばかりです。
そのためPerfumeの3人はまるでデビュー当日のような気分に戻ったと話します。
Perfume3人にとってこれは確実にこれまでとは違うスペシャルな環境です。
日本武道館や東京ドームに初出演するというのとは話が違います。
海外という完全アウェイな場で、自分たちを知らない観客もたくさんいる中でパフォーマンスをしなければいけないのです。
3人にとって、20周年という節目にふさわしいビッグイベントになったでしょう。
かしゆか:「20年というキャリアの節目に向けて、私たちはモチベーションを高めてきました。その都度強くなっていって、コーチェラでは強く成長した3人のパワーを実感しました。」
離れた場所にいてもPerfume3人は一心同体?
2017年に遡ってみると、明らかにPerfumeがステージを盛り上げたと言えるパフォーマンスがあります。
それは「docomo×Perfume FUTUREEXPERIMENT」です。
のっちがニューヨーク、かしゆかがロンドン、あーちゃんが東京と、1万キロ以上離れた時差のある状況でタイムラグなく一体化させた新曲「FUSION」を全世界に生中継したのです。
初めて1人ずつパフォーマンスした曲となりました。
のっち:「開演前の3人の気合れもできなくて…」
しかもリハーサルも散々だったようです。
あーちゃん:「それでも本番は予想以上に大成功しました。踊っている時も離れている2人の存在を感じました。」
なんと二人の息使いまで認識できたと話します。
3人なら離れていてもたくましくやっていける!と全員が実感したイベントでした。
あーちゃん:「私なんて特に、何か秀でた才能があるわけじゃありません。
今も自分の身の丈以上のことをしていて奇跡だと感じています。
メンバーやスタッフさん、ファンの方のおかげです。だからこうして安心して挑戦できます!」
と周囲への感謝の気持ちを述べました。
初めから順調なわけではなかったPerfume
ファンの間ではよく知られていますが、実はPerfumeの道のりは険しいものでした。
デビューしてから決してスムーズにここまで来たわけではありません。
結成したのは2000年で、3人としてかたまったのが2001年で、当時はまだ広島の中学生でした。
中学3年生の春に上京したものの、メジャーデビューは2005年と時間がかかりました。
2007年には代表曲「ポリリズム」で一気に知名度が上がりました。
あーちゃん:「上京した頃は江東区のショッピングセンターで1週間に2回パフォーマンスしていました。
でもなかなか人が集まらなくて、人気なかったんです…。
でもどんな厳しい状況でもマイナスな言葉は3人で絶対口にしないように決めたんです。」
かしゆか:「いつキャリアが途切れるかわからない不安定な状況で、全部を出し切りました。
私たちができるかっこいいこと、おもしろいことって何?といつも考えています。
だから不安が入り込む隙はありません。
今この一瞬に命の全てを注ぎ込んでいないと未来は見えないとずっと信じてきました。」
のっち:「そんな私たちのパワーは、女に生まれてきたからこその強さだと思います。」
Perfumeはペース配分について特に考えていません。この瞬間に全力投球することで未来を切り開くのが3人のスタイルなのです。