11月7日に放送されたフジテレビ系ドラマ「モトカレマニア」は第4回目を迎えましたが、
視聴率が3%と厳しい状況にあります。
普通より30分遅いスタートであったものの、前番組のボクシング中継の視聴率は15.2%
の高視聴率だったため、引き続きある程度は観てもらえるのではと期待できたはずです。
しかしそんな期待もむなしく、15.2%の高視聴率から一気に3%に落ち込んでしまったのです。
「モトカレマニア」の第1話目の視聴率は5.6%でした。
しかしそれから次第に回を重ねるごとに視聴率が落ちていきます…。
初めの頃から視聴率が低迷していて危機的と言えるでしょう。
テレビで視聴率が伸びなかったとしても、今後ネット視聴や録画での視聴が増えてくるとはいえ、今後の存族が危ぶまれるほどの低迷ぶりです。
目次
「4分間のマリーゴールド」や「G線上のあなたと私」も視聴率が低迷
苦戦している恋愛ドラマは「モトカレマニア」だけではありません。
主人公と血縁関係にない義姉への恋心を描いた「4分間のマリーゴールド」の視聴率も、
第1話目から落ち込んでいます。
初回は10.3%だったものの、第2回目になると7.8%に低下します。一番最近の第4話目は6.2%と、低空飛行が定着してしまいました。
バイオリン教室で出会った男女の恋愛を描く「G線上のあなたと私」の視聴率も、ほかのジャンルのドラマと比べて明らかにきつい視聴率です。
なぜ恋愛ドラマ離れが加速するのか?
ジャンル別にみてみると、圧倒的に恋愛ドラマの視聴率が低くなっているのが今期ドラマの特徴です。
その理由には何が考えられるのでしょうか。単純に予測するならば、
・恋愛に興味のある若者が減った
・時代が変わってきた
などの理由が想像できます。
昨今の若者は草食系男子が増えたこともあり、若くても恋愛に積極的ではない男子が増えています。
また、一人の方がラクと、独身を選ぶ男女も増えていて、恋愛はそこまで人生において必須要素にならなくなってきた時代も考えられます。
しかし、恋愛ドラマ離れの理由はこれら2つとは関係なかったのです。
ネット上で恋愛のノウハウやエピソードを楽しめるから
昔は他人の恋愛シーンを観る手段はテレビドラマが主です。恋愛のノウハウを恋愛ドラマを参考にしていたという方も多いでしょう。
ドラマのような素敵な恋をしてみたい、こういうデートもあるのか、男女の出会いと別れのなど、恋愛ドラマから恋愛にはこういうハプニングや感動があるということを学んでいたでしょう。
しかし今は何もテレビドラマでなくても、ネットに情報があふれています。恋愛について
学びたければノウハウや体験談がネットの記事に書かれています。わざわざ恋愛ドラマを観るよりも、自分が恋愛について知りたい情報を検索し、ピンポイントで情報を得ることができる時代です。
だから恋愛ドラマの需要が落ちてきたとも言えるでしょう。
30代以上の既婚者が恋愛ドラマ離れをしていた?
恋愛ドラマ離れが加速した理由の1つは、30代以上の既婚者を中心に、恋愛ドラマ離れが
進んだことです。
昨年層の恋愛優先度も確かに近年下がっていますが、それでも純愛系ドラマはどのシーズンでも公開され、一定の需要があります。恋愛リアリティ番組も話題になり、それなりには視聴率がとれるのです。
しかし、30代以上の既婚者が恋愛系ドラマから去ってしまう打撃は大きいです。現在30代以上の方も、かつて独身で恋愛に夢中になった時期もあったでしょう。しかし結婚後は恋愛にそれほど興味を示さなくなってしまったのです。
30代以上の既婚者の視聴者を味方につけることができなくなってしまったため、恋愛ドラマの視聴率低迷が著しくなっているといえるのです。
30代以上の既婚者は恋愛ドラマよりも自身の人生を優先
今30代以上の方も、かつてはドラマの中で他人の恋愛模様を楽しんでいたはずです。しかし結婚して家庭ができると、他人の恋愛を楽しんでいる余裕もなくなるのでしょう。
第一に家庭を築き、守っていくことが優先となり、自分の人生の方がよっぽど大事になります。うかうかテレビドラマで他人の恋愛を楽しんでいられなくなってくるのでしょう。
恋愛ドラマ離れが進む中、身近な事件を扱う刑事ドラマや医療系のドラマの視聴率は高いです。
若手の名優が少ないから?
まだ理由はあります。
恋愛ドラマをヒットに導くのは脚本だけではなく、キャストもポイントになります。
現在、恋愛ドラマの顔となるような若手名優が不在しているとも言えます。恋愛ドラマといったら絶対この俳優!というように、恋愛ドラマに出演するのが定番になっている人気俳優が少ないです。
かつては鈴木保奈美、宮沢りえ、織田裕二、木村拓哉、中山美穂らがいましたが、今はそういった恋愛ドラマがお決まりのスターはあまりいません。
芸能人自体の数も上、バラエティやSNSで活躍する芸能人も増え、視聴者にとっても芸能人が身近な存在になってきています。
だから自分のファンである俳優が~さんと恋愛ドラマをやると聞いても、観たい!と飛びつくまで至らないのでしょう。